「玲汰、俺やべぇかも」
そう呟き相手の首筋に吸い付く。
ちゅくり、と音を響かせ吸い付けば丁度襟から見える辺りに赤いマーク。
俺が玲汰の身体によくつける其処に、くっきりとしたキスマーク。
吸い付いて痕を少しずつ濃いものに変えていけば、玲汰の口からは濡れた声。
俺の身体なのに、感じる所は一緒なのか、それとも精神が一緒だから感じるところも同じなのか。
「っっ……ばっ、、、流っ」
玲汰の身体は容易に相手の身体を拘束できるくらいの力を持っていて、腰にまわした腕の力が鈍る事もなくしっかりと支える。
そのまま口元を胸元に持っていき、プチプチと釦を口元で外していけば、相手の驚愕したような表情。
たとえそれが俺の身体だとしても、俺の精神は玲汰を求めていて、止まらない。
目の前にさらけ出された肌に吸い付けばひくりと震える身体。
俺の身体がこんなに感じてる、んじゃなくてきっと玲汰の精神が俺を感じてる。
俺が玲汰の精神にこんなにも感じてるように。
「ぁっっ…」
胸元の突起に舌先を這わせそのまま吸いつくようにして軽く刺激を与えるだけで、ヒクヒクと俺の膝の上で跳ねる腰。
感じやすいのはいつもの事だけど。
俺より小さい身体、と言う事はこんなにまで愛おしいものなのか。
「玲汰…」
胸元に刺激を与えながら片手を布越しに相手自身に触れる。
やんわりと硬さを持ち始めてる其処は玲汰が口付けと胸への刺激だけで気持ちよくなっててくれてる証拠。
ゆるゆると指先をこすりつけるようにして撫でれば、さらに質量を増す。
「んっ…流っ…」
イヤイヤと首筋に頭を押し付けられそんな可愛い行動をされて。
コイツは本当男がどういった仕草に弱いか、なんて熟知してるんじゃないか、と言うくらいに可愛い。
「可愛い…」
いつもだったら即殴られる形容詞も、すんなりと口から溢れ相手の鼓膜を響かせるようにして囁く。
可愛い、と言う台詞に相手の瞳が揺れるも、反論は無い。
チャカチャカと音を響かせ、相手のベルトを緩めていき、下着ごと其処を晒していく。
既に湿り気を帯びた其処は開放されたことによりひょこりと顔を覗かせ、震えていた。
「……もう、んな感じてんじゃん」
ニヤニヤしながら其処を指先で刺激し、先端をぬるりと弄る。
それだけでとぷりと溢れ出てきた蜜に多少驚きながらもこの倒錯的とも言える状況に、何気にMっ気がある相手が興奮してるのが取れる。
「……っ…」
くちゅくちゅ、と濡れた音が響き、その先端から溢れる蜜がさらに滑りを帯びて規則的に上下運動が繰り広げられる。
それに伴い甘い吐息が混じり始め、相手の身体が小刻みに震え始める。
「……コレだけで達けちゃいそうじゃね…?」
カリ、っと先端に軽く爪をたて敏感な部分をきつく刺激してやれば、相手の意思関係なく勢いよく弾ける蜜。
「おーお。。。よく出るじゃん」
指に絡みつくようにして掌で丁度受け止めたそれ。
「ぁっ…っ…」
達った直後でまだ息が整わないらしく、肩で息をするのが可愛くて。
いつものようにその濡れた手を後ろに這わせる。
くちゅ、と滑る音をさせながら、其処にたどり着かせ、相手に口付けたくて。
相手の顎を掬うようにして片手を顎に沿える。
「……流鬼…?」
そしてようやく焦点が合ったと言う具合の玲汰と視線が絡み合う。
「玲汰…コッチ、いいだろ?」
低く囁き、唇を啄ばみ其処に這わせた指先をくにくにと動かす。
正直俺の下半身もさっきの玲汰の痴態を見ていて結構きてるから。
そう思っていたのに。
「……駄目っだべっ…!!」
これ流鬼の身体だろ?!馬鹿かお前は!!なんて大声で怒鳴られ挙句逃げようとする玲汰の肘鉄と見事なアッパーをくらい――
「れ、、いた…」
飛び降りた玲汰の膝が股間にクリティカルヒットし……
俺の意識は激痛の中、遠のいてった。
目が覚めればいつもの日常。
目の前に手をかざしてみれば俺の見慣れた手。
「あ、流鬼おはよ…」
昨日はごめんな?結局流鬼気ィ失って俺移動させられなかったからソファーで寝ちまったよ、、なんて欠伸をしながらこれまた長い説明。
「あ、俺が俺に戻ってる」
ワンテンポ遅れたそんな言葉。
「……だな」
俺が昨日の事をどうおしおきしようかなんて既に考えてるとは露とも知らず、心底嬉しそうな声して自分の顔をベタベタ触る可愛い可愛い恋人。
「流鬼!!俺ら元に戻ったべ!」
やったー!なんてそんな可愛い君。
「じゃ、戻った記念にまずは…」
昨日俺のこと拒んだおしおきな、なんて。
ニッコリと。
やっぱり俺は俺の顔と身体で玲汰を苛めるのが一番みたいです。
終わり。
END
〜あとがき〜
えーっと久々だというのにアホでベタなネタですみません。入れ替わりネタです。入れ替わってどたばたしてるネタが書きたかったの!!
とりあえずそんなこんなでまずは流玲カップルを入れ替わりさせてみました!
ちゅう事で無事完結致しました。すみませんでした(終わり方にどうやって戻そうかと困って逃げました)
葉月透夜拝。