レコーディングも佳境に入り、後は歌入れとその後のミキシングのみとなっていた。
当然忙しいのは流鬼と葵さん。
早々と音とりも済んでる俺はもちろんのこと、麗も暇になっていた。
暇だとつるむのは昔からの習性みたいなものであり、お互いに買い物やらなんやらと誘ってはちょっとした寂しさを紛らわせていた。
でも夜はお互いに自分の部屋に帰るのが決まりごとのようにあった。
なのに、この日はちょっとだけお酒を入れたせいと、店から麗の家の方が近いせいもあり
そのまま何となく麗の部屋に上がっていた。
Check
your Head
「マルボロ臭い部屋・・・」
部屋に入るなりぼやく声。
煙いとまではいかないが、自分の匂いとは違うそれ。
最近は自分の恋人はタバコをやめたから、部屋では極力吸わないようにしている。
だからなのか
凄く久々な気分がした。
「まあ、俺も葵さんもマルボロだしね〜・・・」
最近は全然逢ってないけどね、葵さんに。
なんて言う麗の姿はちょっと寂しそうで。
「やっぱり最近全然帰れてねーんだ、葵さん」
俺も全然流鬼と逢ってねえよ、と。
言ってしまえばますます寂しさはつのるだけ。
「忙しいのはわかってるんだけどね〜・・・。メールくらいくれてもいいじゃん?玲汰んトコはどう?」
仕事、こと音楽の事になるとそれ一本しか見えなくなってしまう葵。
麗の携帯の履歴からは『葵』の名前は随分さかのぼらなければないほどになっていた。
一方的に麗の方から送られるだけのメール。
玲汰の方はもともとメール不精なのもあって、全くメールのやりとりはしていなかった。
時折流鬼からの電話の不在着信があったり、とかなんかで。
「でも今大事な時じゃん?寂しいのはお互いだって」
そうは言ったもの、やっぱり寂しさはかなりある。
「玲汰って・・・オトナだよな」
「・・は?」
「や〜・・・だって、俺寂しくて死にそうだし、身体も欲求不満で貯まりまくりだしさ〜」
「んなの一人で抜け」
マジで嫌な予感。
たとえ面倒でも家に帰るべきだった。
「抜きっこしねえ?」
はい、俺帰らせてもらいます
なんて言葉はどうやら酔っているらしい麗には通用しなかった。
「・・・・・」
「玲汰ってば往生際悪いよ〜」
往生際が悪いもなにもなんでこんな事になってるんですか、と。
麗の脚の間に座らせられてる。
「玲汰だってたまってるでしょー?」
事実そうだけど、そんなことあっさりと言える性格ではない。
「あー、うっせえ。黙っとけ」
むっとして仕方なしに上着を自ら脱ぎ相手の上着に手をかける。
こうなったら主導権だけでも相手に握らせないのが得策と考え、麗のボタンを外してく。
「・・・」
そうされれば今度はぐ、っと麗が言葉につまり、動きを止める。
「そっから先は自分でしとけ」
中途半端に上着を脱がしかけ、自分は麗のベルトに手を掛けるようにして身をかがめた。
「・・・・何興奮してんだべ」
ふっとそこに触れれば、微かに反応してるそれ。
今までの流れのどこにこの幼馴染は反応したのか。
正直ききたい。
「・・・だから溜まってるって言ったでしが・・・」
ふいっと視線を反らされるも、しっかりと耳まで赤くなった麗の表情を玲汰は見逃さなかった。
「仕方がねえ・・・。この俺様がイかせてやる」
はあ、、、と大きくため息をついた後にやりとして麗を見つめた。
「んっ・・・・ふ・・・」
ぴちゃ、っと湿った音が広がる空間。
完全に勃ちあがり、主張している麗自身に玲汰は舌先を這わせていた。
根元まで完全に口腔内に納め、上下に大きく顎を動かしていけば、そのたびに麗の脚はびくびくと反応し口端からは飲み込みきれなかった嬌声が漏れる。
微かに嗄れたその声は普段からは想像できないもので、妙な気持ちにさせた。
喉奥できつく締め付けてあげれば、とくん、と先端からは先走りの蜜が零れ始める。
「っ・・・んん・・・」
そのままくちゅくちゅと顎を上下させる速度を速めさらなる刺激を与えていく。
「きもひ・・・?」
上目で様子を伺うと、すっかりと目がとろんとここではないどこかを映して淫らに吐息を漏らす幼馴染姿。
その反応を見てるだけで、十分に快楽を感じてくれているのがわかる。
「・・・っ・・・玲・・・汰、は・・・?」
自分だけ快楽に包まれ、何となく居心地悪くてとっさに濡れた目で見つめる麗。
その濡れた目とその唇の誘いにいつも葵さんは負けてるわけね、と納得できるほど、幼馴染の妖艶な姿は思わずごくんと生唾を飲み込むくらいの勢いがあった。
「・・・遠慮しとくべ」
もちろん俺がいかせりゃ終わりと考えてるだけの玲汰のこと。
あっさりとそんな返事が出るのは至極普通のこと。
でもそんな常識は本日二度目になるが通用せず。
「駄目。一緒に気持ちよくなんなきゃ」
気付けば麗に跨るような形。
そう
69
そんな格好にさせられていた。
「ちょ!!っ・・・・」
羞恥心に顔がかあ、っと熱くなる。
跨る側としてはアソコだけでなく全てを晒してるわけであり、それだけでひくひくと内股が震えた。
「へー・・・・ひくついてるよ?」
そんなささいな反応に麗はくすっとすると、まだ変化していない玲汰自身に手を伸ばす。
それはまだ反応を全くしめしておらず、ひっそりとしていた。
「っ・・・マジ・・・勘弁」
やめさせるのにここで暴れるのはこの幼馴染の事だ。
危ないし
逆効果。
だから玲汰は目の前にある麗自身への愛撫を再開させた。
「んん・・・」
麗の動きを考えないようにしながらひたすら舌先で丹念に麗自身全部を嘗めとり愛撫していく。
そう舌先を滑らせるたびにぴくんぴくんと蜜も零し始めるのになるのにそう時間はかからなかった。
はちきれそうになるそれを早く絶頂に導こうと必死だった。
だから全然気付かなかった。
麗がまさかそんなことをするとは。
「!!!!」
そこは駄目!と言う前に容赦なく、麗の指が滑り込んできた。
玲汰の中に。
「玲汰全然反応しねえんだもん。俺やっぱ下手なの?って自信喪失だよ〜」
いいながら中で指をくい、っと曲げられる。
「っっ・・・ぁ・・・」
ひく、と腰が跳ねる。
そのたった一つの反応を示してしまった事で、麗の動きは大胆になった。
「・・・もしかして玲汰こっちじゃないと駄目?」
くすくすして指をゆっくりと抜き差しをし始める麗。
もちろんオンナの身体と違い、勝手には濡れる事なんてないそこ。
麗は身体を少しずらし後孔に舌先を這わせた。
そして唾液を指先に絡めるように丁寧に嘗め始めた。
「・・・っっ」
とたん滑りを産み出し、そこはくちゅん、と音を生み始める。
そして内壁をかり、っと指先で引っかく。
「ぁっ・・・・」
今まで麗を愛撫していた口は止まり、仰け反るように腰が大きく跳ねた。
そして漏れる微かな嬌声。
「みーっけ」
初めてきいた玲汰のそんな声に思わずどきっとする。
玲汰にとっていい処に当たったのだろう。
麗の指を咥えこみひくひくとひくつく後孔がとても淫らだった。
「すっげえ・・・」
玲汰ってば、前めちゃめちゃ反応し始めてるよ?と。
「・・・っっっ・・・」
声を必死で殺してどうにか耐えてるその姿はめちゃくちゃ可愛く見えた。
もはや麗自身を愛撫していた事すら遠い事のようで、名残のように玲汰はそれを握り締めていた。
「後ろの方が好き、なんだ?」
そう言った声は艶を含んでいた。
くにくにと内壁を擦りあげるたびにそこは歓喜を示す。
さっきまで全く反応していなかった玲汰自身も今では完全に反応し蜜さえも零し始めていた。
「玲汰―・・・俺のも気持ちよくして?」
そんな玲汰を見ていたら何故か凄く欲情していた。
「だー・・・ありえねえべ」
終わって早々大きくため息をつく玲汰。
幼馴染に達かされた。
それも
後ろで。
丸くなり赤くなってるその姿はとても可愛く見えた。
「玲汰―?」
「んだよ、わりいか」
「・・・・すねてんの?」
「うっせえ」
少し流鬼の気持ちがわかった麗だった。
後日お互いに顔をあわせる事が凄く恥ずかしかったとか。
END
〜あとがき〜
受け子ちゃん二人のいちゃいちゃ・・・。にゃんにゃん。
3333番を踏んでいただいたつばさ様へ差し上げます。
変態ですまないのはこっちです(汗)
こんなわしですが、リク有難うございました!
どうぞお持ち帰り下さい・・・・。
ちょっとあまりの阿呆さ加減に自分が倒れそうです(笑)
今後も湘南コンビは受けをスローガンに頑張っていきたいと思います!!!
葉月透夜拝。