「手・・・」
解け、と玲汰はいぅ。
だから戒は玲汰の尻を撫でる。
「これ、抜いてからね」
「・・・・」
うなり続ける機械音。
止む事のない刺激にまた立ち上がった自身。
これ以上は辛い。
だからシーツについた肩に力を込め、萎える膝にい力を入れる。
「ぅ・・・」
少し動けば戒が固定したバイブがずるっと抜け出すのがわかる。
内股が震えた。
戒はそんな玲汰の腰骨にちゅ、っと音をたてて口づける。
「玲汰。そのまま腰揺らしてみな?」
結構、くると思うよ?と。
その言葉は呪文のようで。
無意識に腰を揺らす。
「ぁっ・・・・・っっ・・・」
ずる、っと吸い付いた内壁を擦るバイブ。
きつくしめつけていたから余計にその摩擦はきた。
息が上がり、霞む頭。
薄く開いた口元からは赤い舌が覗き、蠢く。
戒はそっと、片手を伸ばし、開いた脚の間から玲汰の中心へと。
そこには既に震える自身。
「ぁっっ・・・ん・・・」
きょ、っと握られ、玲汰は腰をよじる。
止む事のない快楽に絶え間なく腰を強請り、バイブの微妙な抜き差しの刺激を喜んだ。
「は・・・ぁ・・・」
脱力した身体を玲汰は深くシーツへ沈めた。
身体が鉛のようで。も自分の意思では動かせないような気がするのに。
四度目の絶頂の直後だった。
体力の限界。
玲汰はそこまでタフじゃない。
「満足した?」
「・・・」
耳に届く声。
その言葉を暫くした後に頭が理解して、閉じていた目をゆっくりと開く。
激しい抜き差しと、頃合を見計らったかのような戒のてが、握ったバイブを最奥へと突き立てた。
慣れた戒の手の動きで、張り詰めた自身は解放され、直後容赦なくバイブは引き抜かれる。
今は脚の間でそろっていやな音を立てている。
シーツに沈んだままの身体。
くたくただった。
でも、
たた一つ足りないものを、
本能が
求めて
止まない。
まだ、全然足りない。
「手・・・痛ぇべ・・・」
戒の顔が見えないまま背後の手をひらひらさせ訴えれば、あっさりと解かれる戒め。
柔らかい手首の肌は傷ついていた。
「ごめんね?」
痛々しいその裂傷を見つめ、戒はそっと、それを口元に運ぶと、薄く皮のむけた皮膚に舌先で触れる。
「っ・・・」
熱の覚めやらぬ身体はそれだけで震える。
無意識に閉まる秘処。
「か、い・・・早く・・・」
機械に弄られ続けた内部が甘く疼く。
高まった身体は勝手に暴走し、快楽を求めた。
馴染んだものがあそこに欲しい。
「ん・・・」
早く、と言う言葉は耳には届いてないのか、戒は一心不乱に手首を嘗め続ける。
玲汰は苦しい息を吐く。
濡れた下の音にさえ、跳ねる身体。
ピチャリ、と音をたてる舌先。
「っっ・・・か、い」
微かに掠れて裏返ってしまった言葉。
珍しいヒステリックな声に驚き顔をあげる戒は、右手をつかんだままくすりと笑う。
「玲汰?」
「っ・・・」
どうしたの〜?とでもいいたげな声色。
身体はどうしてもだるかった。
けれども余った力を振り絞り、身体を起こすと手が軽く添えられているだけの左手で自分を見つめおろすこの男の頬を殴る。
「っっ・・・玲汰?」
「わかってる、、癖に・・・焦らすんじゃねえべ!」
こんな状態で左手。
だから痛いわけでもないのに、その涙で濡れた頬と、上気した表情。
戒はゆっくりと片手を自分の頬にあてる。
「そんなに、ほしい?」
「・・・・」
してやったりの表情。
それは嫌な笑み。
無理に起こした身体が維持できずに後ろへ傾く。
「玲汰」
戒はそんな玲汰の両手をしっかりとつかみ、落ちて行くのを止めた。
「もっと、欲しがって?」
うっとりとした声。
嫌だな、と思ったときには斜めに止まったままの身体がものすごい勢いで引き寄せられた。
翌日もちろん足腰立たずに仕事には遅刻。
隠しようのない手首を隠すために長袖。
そしてげっそりした玲汰とは反対にすっきりした戒。
そんな二人に他のメンバーがため息をついたのはいうまでもない。
END
〜あとがき〜
もうきりがないので、突っ込む前に強制終了。
戒くん一回も達ってないのに、玲汰さん4回とか・・・
この後予定では突っ込まれて2回ほど達かされて、気絶するれいたんだった予定(ぇ)
戒くんが遅いわけでも、玲汰さんが早いわけでもなく、戒くんとは相性がいい、と言うわけで(笑)