BDカウントダウンまで後少し。
何でか知らないが、メンバー三人と雅さんがお祝いとか言って、俺んち。
俺んちそんな広くねーからやめてほしいんだけど、なんていえずにカウントダウンまで後数時間。
横を見れば出来上がってると思われる玲汰が顔を真っ赤にして家鴨に絡んでた。
「玲汰、もういい加減しとけって」
何で、俺がこんな事いってんだと思うくらいに酔ってる玲汰。
はっきりいって、かなり酔ってる。
酔っ払いは決まって酔ってないと言うものがだ、間違いなく、コイツも今そう。
明らかに目とかとろんとしてるし、ただでさえ発音悪いのに、それが舌っ足らずになってるとかありえねえ。
後少しで俺のBDだっての!!
何が一番許せない、って俺が横にいんのに、俺じゃなくてその家鴨にくっついてるとこ。
いっくらこっちに引き寄せてもすぐにあっちいっちゃうトコとかマジむかつく。
「まーまー、、流鬼っぺも呑みぃって!」
俺いつからこの人とこんなに仲良くなって、っちゅうか俺んちになんで来てんだよ、って戒がいるからか、なんて俺だけ遠い世界。
酒飲まないっていったいどんなだ。
雅さんも普段飲まないくせになんで、一緒になって呑んでんだよ!!と突っ込みいれる前にそんな一言。
「先輩の酒が呑めへんっての?」
「……ハイ、男松本孝之一気させていただきます!!!」
俺はこの後散々一気させられ、吐くほど呑まされた。
「ンー・・・」
ゆさゆさ揺らされるのに気づいて目を開ければそこには暗くなった室内と
・・・。
これは夢ですか。
どう見てもなんかコスプレとかあーゆーもん??
「流鬼!!日付超えちまうし!!!!!!!!」
慌ててる玲汰の頭には、いわゆるあれ。
猫耳ってヤツ。
ご丁寧に首に鈴まで付けて。
目をぱちくりさせてればいい加減目ぇ覚ませ!!と。
や、俺寝起きはいい方だし。
ちゅーかその可愛い格好なに。
おまけにその赤い顔はまだ酔ってんだよな?的な程うっすらピンク。
玲汰が自分からそんな格好するなんて考えられないし、大方二人して寝ちゃってて、いまは姿が見えないあの三人の悪戯っちゅうか、プレゼント?的な。
この耳は明らかに戒の趣味。
んで、このシチュエーションは麗からか。
チリンチリンと揺れる鈴のリボンはじゃあ雅さんか。
そんな当の本人は全然自分の姿に気づいてないのか、とりあえず携帯とにらめっこ。
あー・・・。
俺のBDに一番乗りの報告とかしてくれようとしてんのか、と思うと顔が緩む。
本当にいちいち行動が可愛い。
「ぁー…くそ」
うまく文章が作れないのか、いらいらして打ってる姿を見ると口端が緩む。
と、言うか、押し倒されるように上に乗っかられてるし。
今のこの状況。
正直俺の下半身も元気になると言うもの。
自分たちではあまりしないコスプレっちゅうものを。
惜しげもなくさらしてる辺り。
凄い心臓が早なりしてる。
第一、俺のそんなトコにまたがってるとか。
「玲汰」
くすくすしてぐい、っと腕を引けば、すぐさま倒れ込む身体。
触れ合う場所からはまるで火傷するかのように熱い感触。
そこからチリチリと生じる熱。
「ちょ、、、後ちょっと…」
待て、といわれても、その状況は待てないでしょ。
お前自分がどんだけ俺の事あおってるってわかってるのか?といいたい。
そんなありえない程の可愛さで俺の上に乗ってるとか。
「直接はいってくんねーの?」
くすくすしてついっと腰骨をなぞれば、ひくんと震える身体。
反応がいつもより素直だし、きっとまだ酔ってんだろうなーなんて。
首までうっすら染まった肌がきれい。
「…っ!!やめっっ…」
過剰に反応するのが本気で愛しい。
別にメールとかブログとかどーでもいいし。
むしろ俺が目の前にいるのに、それってなくねえ?的に。
「…携帯休み」
そのまま身体を起こすと、そのまま押し倒すように床になだれ込んだ。
くちゅ、っと響く音。
胸元をまさぐるように指先を動かせば玲汰の口から漏れる吐息。
口腔内をむさぼり、上あごをなぞるように動かすだけで玲汰の口端からは苦しそうに吐息が漏れる。
それが室内に響き、さらに俺の欲情をかきたてる。
カチカチと時を刻む時計の音。
そして玲汰が奏でる楽曲。
本当にコイツは俺のためにいるんじゃないか、って思う位に俺を虜にしていく。
「んんっっ…」
長くなる口付けに、抵抗するかのように胸元をどんどんされるが、それも明らかに嫌でするものではなく。
ひくひくと震える玲汰の身体が明らかに玲汰が嫌なだけでなく、本当はこんな俺との行為が好き、と示す。
唇を離せば、繋がる銀の濡れた糸。
卑猥さを主張するかのように紡がれた逸れは、二人の間でキラキラと反射していた。
「……流鬼、、、おめでと」
最後の方はもはや俺の耳にすら届くか届かないかの小ささの中。
震える携帯から、日付を超えた事を知らされ。
そして俺の一生もんの恋人と一緒にいり時間を感じさせられ。
「プレゼントもあっけど…」
俺ももらって、、なんて消えそうな声で言われればまいった、というもの。
予想外の事に言葉に詰まれば、ガラじゃねえよな、なんて今更弱気な発言。
「なーに言ってんだよ」
プレゼントだから俺の好きにしていーんだよな?なんて言う自分の口端が上がるのを感じた。
「っ!!!」
ぐちゅぐちゅと音を響かせる結合部。
室内に響き渡るソレ。
ローションの力も手伝って、いきない繋がったそこは、ありえない締め付け。
何度繋がってもキツキツで、まるでバージンみたいな玲汰。
ギリギリと痛いほどのそこは、時間がたてば、俺をやさしく包み込むものに代わるのを知ってるからこそ、自分も眉間に皺を寄せて腰を揺らす。
「っっ…ぁっっ…」
痛いだろうに、痛いといわずに歯を食いしばってる姿を見ると、どうしてもやめれずにそのまま動いてしまう。
本当に苦しい時は自分から言うであろういじっぱりな可愛い恋人。
鍛えてると言うわりに、どんどんシャープになる。
絶対自分より細いだろ、と言いたいが、言えば凹むのはわかってるし。
「流鬼ぃ……」
ベットの中でだけ見せる甘えた口調。
そうして自分の名前を呼ばれるだけでさらに自分の中の雄の部分を刺激される。
ぐい、っと脚を肩に乗せ、一気に上から体重をかけて玲汰の中を抉れば、溢れる声。
ぁー…絶対酔ってんな、コイツなんて思うのは、その漏れるいつもの倍はありそうな、甘い声。
チリン、チリン、とお互いの身体が揺れるたびに響くその音が。
繋がってる、
それだけの事だけど
俺と玲汰の今の情事を
強く感じさせる。
衣擦れの音と、玲汰の吐息。
くちゅくちゅと淫らな音。
そして可愛く鳴る鈴の音。
やっぱ、こいつは猫だよなーなんて。
また、猫の耳がずれるのが嫌だから、珍しく玲汰は上着だけ着た姿。
少し大きめのTシャツを羽織っただけのような格好。
靴下はもどかしくてそのまま履いてるとかマニアック。
片方だけ自分の肩に乗せた足がゆらゆらとゆれるたびに、足るんだ靴下の生地が揺れる。
「流……ぁっっ…」
ふいに目をあけた玲汰と目を開ければ真っ赤になって再び閉じられるその瞳。
おそらくその瞳で、その揺れる足先と、生地を捉えたのだろう。
その中途半端な感じが玲汰にとって何かをかきたてたのか。
「……玲汰?」
玲汰ん中きっつくなった、、っと耳元で低く囁き耳朶を甘噛すれば、さらにひくつく内壁。
とっさな事に眉間に皺がよる。
正直自身を揺らすだけでもかなりのもの。
その甘い誘惑に打ち勝とうとするも、気を一瞬でも抜けば、すぐさま玲汰の中に欲望をぶちまけてしまいそう。
「る…ぁ……」
珍しく玲汰の口からも甲高い声が漏れ、いつもと違う何かが俺らをかきたてる。
このまま二人で繋がってる部分から溶けて、蕩けて
一緒になって
同じ固体になっていくような。
「っっ……す、、き」
ぐ、っと頭を引き寄せられればそんな一言。
別々の固体だからこそ。
この言葉がある。
「俺も……」
愛してる。
この言葉は
玲汰だけのため。
「はーい、おはよーv」
いい加減起きて仕事いくよー?なんて笑顔で戒に言われたこと。
散々玲汰と甘い夜をすごしたのに。
朝にはありえない戒と古賀マンのお出迎え。
はい、俺は仕事でしたと。
そしてまだ気持ちよさそうに寝てる玲汰と離れ離れにさせられて
俺は地方巡業に行きました・・・・。
俺のBDって一体・・・・。
END
〜あとがき〜
はっぴーばーすでい!お流鬼!!
BDだというのに働く君に乾杯(笑)
そしてこれは表バージョンです。
裏はあっちのページに(笑)
こっそりいたりするのでよろしくです。
20070129
0201は旦那バ。
おめでとう〜〜〜
葉月透夜