「……」



ここがどこかって言えば、家の中なわけだけど。


帰ってきて早々に上着を脱いで、部屋着に着替えていく玲汰の後ろ姿。

別に俺の前で着替えるなとかそういうわけでもないけど。


後ろ向いてるだけマシなんだろうけど、このシチュエーションって結構クるわけ。

上だけ先に着替えて、部屋着だから多少サイズがゆったりしてるそのTシャツの裾からほっそりとした足が見えるわけで。


玲汰の足ってうっすらと付いてる筋肉と、男のわりに薄い体毛とで絶妙な感じ。

Gパンから足を引き抜いてゆっくりと現れるその足の白さと言えば最高のもの。


細すぎと言うわけでもないけど、やっぱり衣装とかでよく露出してる麗に比べても全然細い。



そしてうっすらと現れてる筋。

片膝が上がってて曲がってるせいか、その筋が妙に際立つ。



室内の照明の明かりの中でぼんやりと浮かび上がるその足の際立った白さに妙なストイックさとエロティックさと言う二つが一緒だと矛盾する雰囲気。



触れたら壊れそうだけど、触れたら極上のエロスになるであろう代物。


今だってその動きひとつひとつに俺の神経全てが集中している。








「…流鬼…?何見てんだよ」





俺の視線を感じたのかくるり、と振り返って少しだけ不機嫌そうな低い声。

でも、長年の付き合いのおかげで、玲汰がこんな声を出している時は大抵照れているのがわかってきた。



今だってポーカーフェイスを決め込んでるつもりでも、微かに頬が赤く染まっている。


ばれてないと思ってるのだろうけど、その何気ない変化すらも自分にはわかってる事を解っていただきたい。


「いや、玲汰の脚綺麗だなーって…。なんつーか…」


「何だよ」

「……欲情させられる、って奴?」



クク、っと喉奥を鳴らせる。

俺の低い声に弱いって知ってるから、少しだけ低くしてそう言えば、とたんに真赤になる玲汰の顔。


未だにパンツを脱いだ状態の玲汰のその格好は何気にたまらない程そそられて。

そして何とも言えない程に身体が熱くなる。

男のそんな足に欲情とか昔だったらありえなかったけど。

玲汰だから、俺の身体は変化していく。




「…玲汰、シねえ?俺玲汰ん事欲しい」


玲汰が俺の誘いに断れるわけがない、との確信で。




そばによって耳元で囁いた。











「っぁっっ…んっ…ふっ…」

かスベスベの脚をゆっくりと指先でなぞりながら、時折、内腿に口づけていく。


結局その場で押し倒すようにしてしまったから、玲汰の身体はソファーに沈んでいて、俺の身体は床。


そこで玲汰の両足を広げて内腿にちゅくちゅくと吸いついて跡を残しながら指先で撫でていく。

玲汰の肌の感触を味わうようにして触りながら指先を折揉むように動かす。


ヒクリ、と玲汰の脚全体に力が入り、筋が浮かび上がるたびにそこに舌先を這わせていく。




「…玲汰…?」


俺のが低い位置に座ってるから必然的に上目になって、相手を見つめればただ脚を触ってるだけなのに、それすらも敏感に感じ取ってしまってるのがわかる。


微かに潤んだ瞳と、うっすらと開いた唇。


短く切られた髪の毛のせいか、年齢より幼く見えるその表情。

「…流、鬼っ…」


舌先をじょじょに下の方にずらしていきながら玲汰の脚を微かに上の方にあげていく。


片手を足首に沿わせてくい、っと上げればそれがくすぐったかったのか微かに甘い声が頭上から響く。
「玲汰は脚も性感帯だったんだな」


反応し始めてる玲汰自身が見えて何となく楽しくなってくる。

ソコには触れてもいないし、キスだってまだしてないのに。

全身性感帯とでもいうべきか。


玲汰の身体はどんどん淫らなものに変化を遂げている。

今だってくるぶしの部分をちゅ、っと吸ってから脚の甲にそのまま舌先を這わせただけなのに、ビクンと腰が揺れたのを見逃さない。



「…んっ…ァっ…」


そして洩れる玲汰の甘い甘い声。


吐息交じりに洩れるそれは脳裏に響き、そして俺の身体をも興奮させていく。



「…玲汰…」


クスクスしながら舌先をそのまま下の方にずらして足の指の付け根を舐める。

脚を引っ込めようとして力が入るその脚先をぐ、っと掴み腕の力だけで妨げながらそのままちゅくちゅくと音をたてて舐めていく。



「っっ…っ…ァっ…」



洩れる声にそのまま指先の方まで舌先を滑らせていけば舌先が動くたびに玲汰の身体にヒクヒクと力が入るのがわかる。

ちゅく、っと音をたてて舌先を絡めたままその指を口腔内に含めてく。




「っっ!!」


その瞬間玲汰の身体全体が一気に跳ねて、顔を上げれば玲汰の濡れた顔が脳裏に届いた。












「玲汰…?」


しっかり見ればそれはおそらく玲汰自身が発した蜜がどうやらそこまでとんだと思われる感じで。



はあはあ、と肩で息する相手が酷く卑猥に見える。

頬から流れ落ち顎まで濡らすその白濁がぽたり、と落ちて玲汰の身体を濡らしてく。



「…もしかしてすっげえ感じちまった?」

まさかありえない、と思いつつも現実ではおきた事であり、とりあえずそれを確認。


脚弄ってただけでいっちゃうとか、どんだけ可愛いの、と。


「……っっ」


「俺、続きしてイイ?」
「……ダメって言うわけねーべ…」


そう言って俺の玲汰の脚に欲情から始まった夜はさらに深まった。









終わり。

あとがき



リクエストは「玲汰の脚に欲情した流鬼」でしたっけ…。
すでに趣旨を忘れてわしは玲汰のあのほっそい脚に悶えてました(爆)

そしてあまりに変態な話になる前に強制終了。
だって、玲汰さんのあんよって絶対ヤバいと思うのよ。


あんだけいつもだぼってしてるパンツはいておきながら、感じるあしの細さは…かなりなもんですからね!


撫でたい!


まあ、とりあえずオシマイ!