「玲ちゃん平気―?」

家に帰るなりぐったりしてる玲汰。

最近忙しいからなのか、結構家に帰れば明らかに疲れてます、みたいな感じで。

今もこうしてソファーで呆然としてるから、コトンと暖かいミルクを入れたマグカップをテーブルに置く。

「んー……だりぃ」

身体が重いのか、その台詞もなんだかぼやけたもの。

俺は結構体力あるからいいけど、本当玲ちゃんってば体力ないな〜と、悪くも思ってしまう。

「玲ちゃん、ちょっとそっちずれて?」

俺座れないじゃん、と言ってくしゃ、っとその頭を撫でる。

ブリーチのしすぎで随分痛んでしまった毛先。

別に嫌いじゃないし、むしろ似合ってると思う。

けど、たまにこの感触に髪の毛が可哀想になる。

「玲ちゃんの髪の毛随分キシんでるね」

少しだけずれてくれた玲汰の横に身体を滑らせくすくすしながらその毛先を一房掬ってちゅ、っと。

ん、と吐息を飲む音。

「んなの、戒だって結構痛んでんべ?」

ぁー…やっぱ横になりてえ、と言いながらズルズルと倒れこんでくる玲汰。

その頭が俺の膝の上にくるのも時間の問題。

「玲ちゃん本当体力ないよね〜」

くすくすしてその頭が俺の膝に乗りやすいように少しだけ深く腰掛ける。

玲ちゃん俺の膝好きだね〜、、なんて言いながらその頭を撫でる。

俺だけに甘えてくれてる、ってのが凄くわかって好き。

本当に。

「皆がばけもんなんだって」

俺もう体力の限界です、と。

ストンと膝の上にふってきた大好きな頭。

撫でればゴロゴロと喉を鳴らしそうな勢い。

「きもちー…」

最初は俺にこうされるのがすっごい抵抗あるのか、余りやらしてくれなかったのに。

一度内に這入れた人だけの特権。

玲汰の甘え。

「気持ちいでしょー?」

わざと耳の後ろをくすぐるようにしてあげれば、ひゃん、と言う可愛い声。

玲汰の身体は本当に全身性感帯なんじゃないか、って位敏感で。

「馬っっ!」

鋭い眼光のつもりだろうが、その表情は俺を誘ってるとしか思えないような目。

潤んでる目で睨まれても、それは心地よいもので。

あー、、疲れてるのわかるけどシタいな、と。

顎に指を沿え、その薄い唇にちゅ、っと触れる。

うっすらと開いてる隙間に舌先をするっと滑らせる。

ちゅく、と音がたち、それで微かに震える玲汰の身体。


そして漏れる吐息。


「っっ……ん、ふ…っ」

その玲汰の少しかすれ気味な吐息。


「……」

ゆっくりと唇を離せば肩で息を繰り返すその愛しい存在。


本当に俺を虜にして

俺の全てを飲み込んでいく。

「よし!玲ちゃん今夜はごめんね?」

耳元で囁いてからにっこり。

そしてぐいっと。

「…おわっっ!!」とっさの事で俺にしがみつく玲汰。

そう。

お姫様抱っこ。

「じゃ、ベットいこーか」

囁き耳朶をはむ、っと甘噛み。

「ぁっっ……」

その甘い声に酔う。

甘い甘い声。

もう、今更ストップは聞けないな〜、なんて。

ドサっとベットの上に玲汰を置きながら思った。








「っっ……ぁっっ…」

玲汰の中を根気よく指先で慣らすようにしてすでに長い。

時間をかけてゆっくりとほぐしていき、今ではぐちゅぐちゅと音をたて俺の指を3本も銜えていた。

「玲ちゃん、ココだいぶほぐれてきたよ」

くい、っと内壁を擦り指を中で曲げて刺激すればおもしろいように跳ねる玲汰の身体。

そして玲汰自身からも溢れてきて、後ろまで伝う玲汰の蜜。

ぽたんぽたんと溢れるそれにより、ますますすべりがよくなる。

そしてその卑猥な音がさらに玲汰の羞恥心をかきたて、指先を締め付ける。

「ぁっっ……んん」

玲汰の内股に力が入るたびに俺の指先をきゅう、とそこは締め付けて。

ここに俺の挿れたらさぞかし気持ちよいんだろうなあ、なんて。

「え」

くちゅくちゅ響く音を聞きながら思う。

「玲ちゃん気持ちいい?」

わかっているも、玲汰の口から『そうです』と聞きたくて、わざとくにくにと内壁を引っかきながらそんな質問。

いい加減俺のもそろそろ楽にしてあげたいし、本当は今すぐにでも突っ込んでしまいたい。

でも、その前にひとつ。

酷く恥ずかしがりやの君から聞きたい。

「……」

言葉なく、こくんと頷かれる。

その目は明らかに欲に潤んでいて。

まあ、合格点。

つーか俺もう限界だし。

一気に指先を引き抜き、ぐい、っと大きく脚を開かせて俺自身でその最奥を貫いた。









「可愛いなあ…」

俺の横で寝てるこの可愛い恋人。

頬には泣いた跡。

抱きしめるような形でいれば、胸元に擦り寄られる。

それを見てるだけで俺の顔がしまりなくだらけきってるのがわかるくらい。

きっとニヤけてるんだろうな、なんて。

疲れてるのに、俺に付き合ってちゃんと3ラウンドこなして。

愛しいとはまさにこのこと。

「玲ちゃん、好き、だよ」

寝てる恋人の耳元でささやき、その頬に軽く口付ける。

むにゃむにゃしてる君は夢の世界の住民。

また明日目を覚ました時に

君の一番最初に見るのが俺ならいいか、と。

俺も目を瞑った。





End






〜あとがき〜


50000万打リクです。

もう、去年の10月の事ですな(死)

そしてお世話になっております、風雅様!!

リクの方は戒玲の甘いものが読みたいです!お互いがお互いを凄く好きな感じで。

果たしてこの御題にそれてるか全然わかりませんが、戒玲久々でしたよ〜〜。

甘いの、っちゅうか玲汰さんが甘えたなのがかけるのって意外と戒玲なんですよね〜。


それでは本当に遅くなってしまって申し訳ありませんでした。



葉月透夜