そんな玲汰に気づき、戒は肩口から玲汰の立ち上がった自身を見下ろし、口端だけを上げて笑う。

そうして言葉もない玲汰の背に密着した身体を強引に押し付けてきた。


「っ・・・・」



密着したまま押されて、玲汰の身体は壁へと近づく。
けれども反り返った胸が壁に押し付けられる寸前に戒は、動きを止める。




「玲ちゃん、新しい世界見えちゃうかも」




そうして、肩に顔を埋めてクスリ、と。


「・・・っ」


その一瞬に行きを止める。


でもその次の瞬間に嬌声を張り上げた。



「ああっっ!!!!や、、め・・・」



激しく首を振り、身をよじる。

けれども戒の腕は緩むことなく、玲汰の身体を揺さぶり続ける。


壁に触れるか触れないかの、微妙なポイント。

戒は上下左右に玲汰の身体を小刻みに揺さぶる。

腕が背後で戒められているため、反り返る胸。


そしてその頂点でぷっくりと立ち上がった二つの突起の先端が、微妙なタッチで壁へと擦りつけられる。



「ああ・・・っっんんっ」



ぐりぐりと突起の先端が壁を擦る。


玲汰は嫌がって身を引こうとするが、それは戒によって許されない。


それどころか、今度は腰を押し付けてきた。




「ん・・・ッぁ・・・」




服をきたままの戒。


けれども押し付けられているジーンズの生地の向こうで、勃起している戒の堅さ。


それはそのまま玲汰の双丘の間へと擦るように押し付けられる。


突き出した腰は玲汰の腰を突き出させ、立ち上がった自身の先端が強く壁にこすり付けられる。





「あっっ!!!や、、め・・」



先走りの液に濡れた先端は、壁に濡れてぬるりとすべる。


その滑らかな感触は直接玲汰を襲い、戒はまるで測ったかのように胸も自身もむず痒いような曖昧なタッチで壁を擦るように力を加える。


「や・・・ぁ・・・っっ!!」


息が上がれば、胸が激しく上下する。

それさえも、計算したかのように背後から密着させた身体を買いは微妙に揺さぶる。


突起は擦られるたびにますます堅く立ち上がる。


甘いような痛いような快楽。


それは確実に玲汰の下腹部へと集中する。

そして解放を求めるべく、蜜を濡らす。

とくとくと流れる精液は壁との摩擦を潤滑し、その濡れた視界と刺激に玲汰は無意識に背を反らせていた。


「ぁっっ、、んっっ」


せき止めるものはすでになく。


解放すれば楽になる。


何より、身体は解放の一瞬の絶頂を求め。



「いいよ?玲汰、達っちゃいな?」



背中に密着した戒が、肩口に顎を乗せて、耳元に囁く。



それは、ベットの上でしか聞かない声と呼び方。


玲汰は真っ白になった頭でそれを聞き、無意識に揺らめかせていた腰の動きを早める。


爪先をたてて上下に。


腰を横に揺らす。


そんな中で時折戒が背後から突上げるような動作をするから、玲汰は会の胸に仰け反る。


そして絶頂までのいき詰まった快楽へと、我を忘れ、溺れていた。



「っっ・・・んん・・・」


「っと・・・」


背後の戒に乗り上げるように、玲汰は限界まで爪先をたて、反り返る。


密着した戒の身体に玲汰の快楽の度合いが伝わる。


身体全体で恍惚感を味わっている玲汰のしんたいは伸び、張り詰め、きっと表情は誰もが欲情するほどの妖艶な色を浮かべてるだろう。





戒がよく知る玲汰。




ベットを共にしないと誰にも見せない、玲汰のイイ顔。



「は・・・ぁ・・・」



はあはあ、と荒い息は苦しげで、吐息が漏らす声は甘い。



戒は笑みを浮かべ、じょじょに緊張をといていく玲汰の身体を両手を回して抱きしめる。


汗に濡れた甘い甘い身体。


そして華奢な身体。


うっとりとして抱きしめた首筋に顔を埋め、かぶりつくように口に含み、舌先でなぞる。



「んっ・・・っ」



余韻に浸っていた玲汰は敏感になった肌への刺激にびくりと振るえ、背後に戒められている指先で戒の服を引っ掛け、くいくいと引く。


「ん?」


戒はそれに気づいて玲汰の顔を覗き込む。



「戒・・・これ・・・」



「・・・」


ぴったりと合わさった腰がゆらゆらと揺れる。


それは勃起した戒の股間に双丘を押し付けるような行動。


しばらくわからなかったその行為だが、次第に腰から伝わる機械の振動にああ、、と気づく。


そして、くるりと向きを変えさせる。



「ごめん、忘れてた」



くす、っと笑い、背後のベットへと玲汰を乗せ、横たわらせる。



「あっっ・・・」



絶頂に至った身体が全てが過敏で。



あらゆる刺激を受け止め、さらと余韻を長引かせようとする。

絶頂の瞬間い無防備に弛緩した身体に、機械の振動は強烈。



「手・・・っ・・・」



もう、いい加減にしろ、と玲汰は訴える。


でも戒は至極嬉しそうで。


ゆっくりとスプリングを軋ませてベットにのりあがる。


うつぶせにさせた玲汰の脚は緩く開き、綺麗なカーブを描く二つの丸みの間から、押し出されたバイブが不似合いに三つ。


遠目にもそれは淫らに振動を続ける。


そして押し広げた蕾をぶるぶると震わせていた。





「綺麗―・・」


うっとりと。


その声は凄く甘かった。


そうしてそっと、両手を伸ばし、軽く力を加えれば、白く柔らかなその肌は、弾力性を戒の指先へと伝える。


指先が埋まる。


「ぁっ・・・・・」


その戒にとって何気ない行動であっても、玲汰には堪らなかった。


内部で動く三個のバイブが戒の手の動きによって、微妙に位置を変える。


玲汰は身をよじり、余韻どこではなくなった身体をもてあます。


「や、、、も・・・・」


焦らすな、と玲汰は懇願するが、今の戒には玲汰を焦らす余裕がまだあった。


戒は意地悪そうな笑みを浮かべ、唇をゆがめる。
そして掴んだ玲汰の肉の柔らかさを堪能するように緩く揉みしだく。


「ぁっ・・・や、め・・・」


カチカチと中でぶつかり合う機械の金属音。


絶え間ない刺激に達したばかりの玲汰自身は再び熱をもちはじめ、緩く立ち上がる。


「淫らな玲汰見てると、、、たまんないよ」


夢みるように呟く戒。


言ってることはめちゃくちゃだけど、その顔はうっとりしていて。


だったら早くしろ、といいたいのに、何故かこういう時の戒は凄く我慢強くてどうしようもない。




満たし方がどうも普通と違う。




射精するだけではなく、



焦らして



喘ぐ



そんな姿をみて満足するらしい



「っっ・・・・戒っっ!!」



もういい加減にしろ、、と擦れて悲鳴みたいな声をあげるが、それは聞いてないのか、はなから無視なのか。


戒は押し広げた双丘を左右に拡げると、あらわになった秘処をみつめる。




「っ・・」




玲汰は大きく震えた。


強い視線。


むき出しの秘処に。



戒の視線は嘗めるように玲汰の秘処を攻め立てる。



「う・・・ん・・・」


細い棒状のそれ。


内部に押し込まれたそれは、今までの行為で明らかに押し戻され、綺麗な色づきをみせる蕾を強引に押し広げている。


戒はその淡い色づきと無理やりこじ開けられてる蕾の震える様をみつめ、それからそっと顔を埋めた。


「な・・・っっ!!ぁ・・・・ヤ・・・」



ピチャリ



湿った音がした。



それと共に全身にあますとこなく走る感覚。


「ぁ・・・・」


濡れた熱い舌先。


それがバイブの突き出た周辺を嘗める。


無機質なバイブではなく、与えられたもおに、玲汰は身体を震わせ、さらに腰を突き出す。


その舌先に。


「・・・」


戒はそんな玲汰の仕草に微笑む。


そしてさらに双丘を左右に押し広げながらぴちゃぴちゃとわざと音をたて聞かせるように蕾の隅々まで舌を這わせた。



「ふっ・・・ん」



押し付けた舌先にきゅ、っと閉まる蕾の快楽。


ぴくぴくと面白いほどにそれは蠢き、戒の舌先を擽った。


じょじょに押し出されたバイブを口に含むと唇としたで蕾を刺激する。


そして一番突き出たバイブの先を歯に挟むとぶるぶると震える一本をゆらゆらと抜き差し始めた。


「っっ!!!ぁ・・・・」



玲汰の腰がひときわ大きく震える。



そんな様子に戒は咥えたバイブを食いついてはなれない秘処から強引い引き抜いた。




「っっっ!!!」




玲汰の脊が撓る。




綺麗な湾曲。





戒はそっと身を起こし、咥えたままのバイブをぽとりと落とす。


それは玲汰の脚の間で低い機械音を発しながら、絶えず振動を繰り返す。



「は・・・ぁっ・・・」




見つめると目の前に弛緩しきった身体。


戒の知らぬ間に、限界まで張り詰めていた玲汰は今の一瞬の快楽を引き金に三度目の絶頂を迎えていた。


「・・・なじんでたから抜いちゃったら物足りないんじゃない?」


絶頂の余韻に浸る玲汰に戒は口元だけ笑い、萎えそうな腰にてを添えると残った二本のバイブをしっかりと銜え込む蕾に、無造作に人差し指を挿しいれた。


「ぁっっ!!んく・・・か、、い・・・」


名前を呼ばれるとともに、バイブに添えるように差し込まれた指の根元を、玲汰はキュッと締め付ける。


そうしてゆっくりと緩い締め付けを繰り返す。


背後に両手を戒められているままでいるため、身体に揺さぶりをかければ、シーツに押し付けられた胸の突起が擦れて具合がいい。


「・・・今日、いつになく淫乱だね?」


いっつもこうだといいのに、と言う戒の台詞がもし玲汰の耳に届いていれば、いつもは強引に素直にさせるくせにと、反論があっただろう。


玲汰の身体が快楽に弱いのを一番知っているのは戒。
狭い蕾に差し入れた戒の指が絶え間ない振動にじょじょにしびれてくる。


中は気持ちよかったが、その振動に耐えられずに、戒はあっさりと指を引き抜いた。



「ぁっ・・・」



吸い付いた内壁。


思わず出た玲汰の落胆の声。


戒は指を引き抜き、その口元に運ぶと、舌先で根元から先端までをねっとりと嘗め上げた。



「玲汰の味、するね」



舌が覚えた、卑猥な味。



戒は右手の人差し指をなめながらその向こうに見える玲汰の身体に苦笑する。


もうさすがに限界だと。


左手が触れる己の股間。


淫らにひくつく蕾に突っ込みたくてうずうずしている。


戒は唾液で濡らした右手をそのまま、玲汰の秘処に寄せると、突き出した残り二本のバイブの端を握る。




「もう、いい加減欲しいでしょ?・・・押さえててあげるから、自分で動いて抜いてみてよ」




「ぇ・・・」


「ずっと、このままなのイヤでしょ?」


「っっ・・・」


悔しそうな息が漏れる。

それを戒は耳にした。

多分玲汰は云われたとおりにするだろう。

それを戒は耳にした。


それがどんな淫らな行為であっても。


きっと玲汰は自分には逆らわない。




そんな自信。